お金の勉強。【株】割安性をはかる指標②PBRと重要指標のまとめ
こんにちは、castellaです。
みなさんコロナ鬱に気をつけてください。
滅多にない機会に新しい試みをして気分転換するのも良い思います。
私も家にこもっていますが、これを機にいろいろ勉強しようと思ってます。
あとはお家居酒屋を楽しんでるので家にあるお酒の消費が早い早い^^;
さて、今回は割安性をはかる PBRとこれまで学んだ重要財務指標の関連性について勉強したいと思います。
目次
PBRと重要財務指標のまとめ
以前、割安性をはかる指標の1つとしてPERについて勉強しました。
PER = 株価 ÷ 1株あたりの純利益 (EPS) (倍)
もう1つ割安性をはかる指標としてPBRという指標があります。
割安性をはかるPBR
PBR (Price Book-value Ratio): 株価純資産倍率
PBR = 株価 ÷ 1株あたりの純資産 (BPS) (倍)
1株あたりの純資産に対して何倍の株価がついているかを表す。
現時点での財務ストック面から見た割安性を意味する。
1株あたりの純資産のことはBPS (Book-value per share)と呼ぶ。
BPSはその会社がもし倒産した場合に返ってくる分のお金を表し、会社の解散価値ともいわれる。
ちなみに純資産 ≒ 自己資本という点についても以前学びました。広義には同義ですが、自己資本は厳密には新株予約権と少数株主持分は含まないということでした。
PBRは財務ストック面から見た割安性ということで、株価の妥当性をはかることができる。
株価は時価で常に変動するため適正価格に留まることはない。株価 = BPSであれば、1株あたりの純資産分の株価が付いているということで、もしその時会社が解散しても買った値段と同額返金できる能力があるということになり、これを定価とみなせる。
PBR = 株価/BPSなので、
PBR < 1 株価 < BPS ← 割安
PBR = 1 株価 = BPS ← 定価
PBR > 1 株価 > BPS ← 割高
ということで、PBRは1倍が水準となりPBR < 1で割安ということになる。
重要財務指標のまとめ
これまで学んだ重要かつ代表的な指標について振り返る。
PER (Price Earnings Ratio)
利益に対する割安性をはかる指標。投資家の期待度が反映される。
PER = 株価 ÷ EPS (倍)
EPS (Earning Par Share)は1株あたりの純利益。
低いほど割安。平均12-15倍。
読み換えると、
株価 = EPS(収益力) × PER(期待度)
となり、投資手法としてEPS増を狙うグロース株運用、PER増を狙うバリュー株運用がある。
PBR (Price Book-value Ratio)
財務ストック面から見た純資産に対する割安性をはかる指標。
PBR = 株価 ÷ BPS (倍)
BPS (Book-value Per Share)は1株あたりの純資産で会社の解散価値を表す。
PBR = 1が基準(株価が定価)となり、 PBR < 1で割安となる。
ROE (Return On Equity)
効率よく稼げているか成長スピードをはかる指標。
自己資本は株主資本を主に含むので、株主にとって重要な指標となり米国では特に注視される。
12〜15%以上で優良とされ、日本の上場会社平均値は約10%。
ちなみに1株あたりの見方をすれば、
と表すことができる。
ROA (Return On Assets)
ROEが良く利益が出ているように見えても、借金体質でないかどうかはかる指標。
ROA = 純利益 ÷ 総資産 × 100 (%)
7〜10%以上で優良とされ、日本の上場会社平均値は約3%。
重要財務指標の関連性
PBR, PER, ROEは密接に関連している。
先に表すとどうなるか?
答えは
PBR = PER × ROE
紐解くと、
(株価/BPS) = (株価/EPS) × (EPS/BPS)
PERやROEが上がればPBRも上がるし、
PERやROEが下がればPBRも下がるという連動性が見てとれる。
以上、数学の勉強のようになりましたが、PBRと重要指標の関連についてのお勉強でした。