お金の勉強。【ETF】コロナショックで日銀が大量買いする理由
こんにちは、castellaです。
最近のコロナの影響で株価や為替の変動が大変な状況になっていますね。
そして日銀がETFを買い入れるというニュースが連日続いています。
そこで今回はETFのお勉強をしたいと思います。
目次
ETFの基本と投信との違いについて
ETFとは
Exchange Traded Funds: 上場投資信託
普通の投資信託と異なり上場しており、株のように時価でリアルタイムに売買できる金融商品。
ETFの特徴
- 信託報酬が安い (0.00何%とか)
- 特別分配金がなく(元本切り崩しなし)、普通分配金のみ。
- 特定の指数に連動 (例: TOPIX、日経225 etc.)
- 透明性が高い (審査、監査が入る。情報開示されている。)
ETFはコストが比較的安く、透明性が高く、株式指数に連動していて安定した成果を求められるものといえる。
日本のETFは年々増加傾向
日本ではETFの認知度はまだまだ低いが、ここ数年ETFの純資産が右肩上がりに増加している。
保有者の内訳は80%が金融機関で、特に日銀が金融緩和政策のために積極買いをしている。
2018年 純資産約35兆円のうち約25兆円が日銀が保有しており、その割合は約70%にものぼる。
2013年の量的・質的金融緩和政策の一環としてETFの買い入れが加速し、想定以上の買い入れを続けてたためETF市場は官製相場となりつつある。
コロナショックによる日銀の大量ETF買い入れ
昨今のコロナウィルスの影響で、日経平均がついに1万7,000円を割れました。為替も101円まで下がり、100円を割るんではないかという勢いでびっくり。。
そこで日銀が投資家の動揺を抑え、市場安定化を図るためにETFを更に買い入れ始めている。
なぜそもそも日銀がETFを買うかというと、ETFには様々な株が含まれているので、日銀がETFを買うことで株価の下げ止まり、底上げを狙っているということ。
日銀は消費者物価上昇率2%という目標を掲げており、長期的にはその目標を達成するため。
ETF買い → 株価上昇 → 投資、消費の活性化 → 物価上昇
という目論見。
少しそれましたが、今月2020年3月に日銀は6回ものETF買い入れをしており、1日あたり1,000億円超えと過去最大の金額を投じ、2020/3/13時点で月間6,000億円超えとなった。
日銀の年間購入目標額は6兆円で現時点で約1.4兆円買っているが、目標値にこだわらず積極的に買い付けていく姿勢のよう。
そして2020/3/16、前倒しされた金融政策会合でついに日銀がETF買い入れを2倍の年12兆円に引き上げると発表。
既に株価の暴落で含み損が増えているようで、更に赤字が増えて債務超過という最悪のシナリオにならなければいいけども、、、
アメリカETFは日本の10倍
アメリカでETFは人気の金融商品で、保有率の70%を個人投資家が占める。
日本と比較すると圧倒的に普及していることがわかる。
2018年 純資産約400兆円 (日本の10倍以上…!!)
ETFと投信の違い
ETFと通常の投資信託の違いをまとめてみます。基本的にはETFも投信だけど、一番大きな違いは上場してるかしてないか。
上場: ETFはしてる、投信はしてない
購入時コスト: ETFは売買手数料、投信は購入時手数料
売却時コスト: ETFは売買手数料、投信は信託財産留保額
分配金: ETFは普通分配金、投信は普通+特別分配金
ETFは株に似た部分も多く、株と投信のいいところどりの商品とも言えそうです。
まとめ
・ETFは投信の一種だが、上場していてリアルタイムに取引可能な金融商品
・日銀の金融緩和政策の1つがETF買い入れで、全体の7割を保有している。
・コロナショックで日銀がETF買い入れを加速中
・ETFは株と投信のいいところどりとも言えるが、アメリカと比べて日本ではまだまだ発展途上
以上、ETFについてのお勉強でした。