お金の勉強。【債券】利回りとリスク
こんにちは、castellaです。
GW明けて近所を出歩く人がより一層増えている感じがします。
お店もテイクアウトなど工夫して営業していて、行列の数も増えてます。
それぞれが気をつけつつ、順調に緩和されていくと良いですね。
今回は債券の利回りとリスクについてお勉強しようと思います。
目次
債券の金利と利回り
債券は満期が決まっている安全性の高い金融商品。
毎年発生する利子がインカムゲインとして主な利益となる。
債券は発行体が発行した後、ほとんどの場合大口顧客(金融機関)が購入する。
その後市場に出回るケースがほとんどのため、個人投資家が発行日に発行体から直接購入するというケースはほぼ無い。
市場では時価で自由に取引がされる。
利益に関する用語
利率 (クーポンレート) : 1年間で額面金額に対して何%の利子がもらえるか
一般に利率と金利は同義語。
クーポンレートは一度設定されたら変更されることはないが、債券価格は変わる可能性がある。
利回り (イールド) : 購入金額(投資分)に対するリターンの割合
購入金額は額面金額と必ずしも一致しないため、利率と利回りも必ずしも一致しない。
利回り計算のいろいろ
利回りを計算する方法はいろいろある。
それぞれ考え方は同じで、1年間の投資に対するリターンの割合。
- 直接利回り(直利)
- 応募者利回り
- 最終利回り
- 所有期間利回り
これらを計算する際に理解しておきたいこと。
・ 額面金額は債券の定価で固定。
・ 発行価格は債券が新規発行される際の価格。必ずしも額面金額と一致しない。
・ 購入価格/売却価格は市場に出回った後の需給バランスによって時価として決まる。
・ 利率(クーポンレート)は固定。額面金額に対して設定される。100円に対して利子がいくらかを表す。
・ 償還期限も固定。発行後に購入した場合、所有できるのは償還日までの残存期間が最長。途中で売却することはできる。
①直接利回り
購入価格に対する利子収入の割合
直接利回り = 利率 ÷ 購入価格 × 100 (%)
②応募者利回り
発行時に購入し、償還まで所有した場合の利回り
最初から最後まで持ち続けた場合の想定
応募者利回り = (利率 + (額面金額 - 購入価格) / 償還期限) ÷ 購入価格 × 100 (%)
この場合の購入価格は発行価格となる。
③最終利回り
発行後に時価で購入し、償還まで所有した場合の利回り
途中から最後まで持ち続けた場合の想定
最終利回り = (利率 + (額面金額 - 購入価格) / 残存年数) ÷ 購入価格 × 100 (%)
個人投資家には最も多いケースと考えられる。
④所有期間利回り
発行時に購入し途中売却した場合、または途中購入、途中売却した場合利回り
償還を待たずに売却した際の想定
所有期間利回り = (利率 + (売却金額 - 購入価格) / 所有期間) ÷ 購入価格 × 100 (%)
債券のリスク
①価格変動リスク(金利変動リスク)
債券価格と市場金利は逆行する。
市場金利は金融機関同士がお金を貸し借りする際の金利。市場で決められるもの。
市場金利があがると、金利の低い債券よりも銀行に預けた方が得となり、債券が売られ、債券価格は下がる。
一方市場金利が下がると、金利の高い債券の方が得となり、債券が買われ、債券価格は上がる。
金利↗︎ 債券↘︎
金利↘︎ 債券↗︎
②流動性リスク
売買が極端に少なく取引が成立しない、金融機関が資金流失に対応できないなどのリスク。
2008年のリーマンショックの際には、金融機関が破綻し国債の受渡がされない事態(フェイル)が起こった。
③信用リスク
債務不履行、デフォルトリスク。
発行体の財務状態の悪化により元本や利子の支払いがされないリスクのこと。
国債が最も安全とされるのは信用リスクが低いから。(国が潰れない限りは安心)
信用リスクの目安になるのが格付け。デフォルトの確率をもとにランク付けされる。※成長性や将来性は一切考慮していない。
AAA〜Dまでのランクがあり、BBB以上が投資適格債とされている。
格付けが高いほど信用リスクが低いため、債券価格としては高くなる。
以上、債券の利回りとリスクについてのお勉強でした。
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